保存復元の進捗状況


 

 

 

 

平成31年度末の完成を目指して

 

桶川飛行学校建物5棟 復元工事 予算5

 

桶川市は平成3031年度に、熊谷陸軍飛行学校桶川分教場の復元工事予算518百万円を計上しました。うち、30年度は336百万円です。

 

飛行学校建物は、平成28年度に調査解体、29年度に設計が行われていましたが、今まで、具体的設計内容や完成スケジュール、完成後の運営方法などは明らかにされてきませんでした。歴史資料を保管・承継している本会にも何らコンタクトはなく、市が多方面に費用の掛かる事業を抱えている現在、工事は保留若しくは延期と推測していただけに、提携しているものつくり大学横山准教授が提案していた「2020年春、東京五輪の春に完成」は、大きな驚きです。

 

戦争遺跡保存全国ネットワークでも、平成26年の全国大会で本会が発表したことを契機として、全国に例のない老朽化した木造建物群の保存・復元ということで注目されています。同ネットワークで議論される遺跡の多くは、戦時の鉄筋の建物や地下壕、掩体壕など強固な構築物の場合が多い。現物を解体、復元することによる「戦争遺跡保存」の意義と評価は、強固なものさえも、もはや老朽化や地震などで崩壊の危険にさらされている今日、大きな議論の焦点になるものと思われます。

一方、桶川飛行学校は完成後にどんな展示、どんな運営方法とするかは明らかにされていませんが、建築だけが先行し、かつてのバブル時代に言われた、ただの“自治体の箱もの行政”にならないよう、早急にこれらソフト面の研究を開始する必要があろうと思われます。